芦ノ尻道祖神祭り@長野市大岡
2017-01-07


芦ノ尻の道祖神祭りは「神面装飾道祖神祭」とも呼ばれるように、各戸から集まった注連縄で1.5メートルほどの道祖神の石碑に怪異な神面を飾りつけ、翌年の1月7日までの一年間、悪霊や疫病より集落を守る守護神とするお祭りです。
古くは1月15日に行われていましたが、昭和初期に松の内が長すぎるとの理由で毎年七日となりました。
もとは15歳以上の未婚の男子によって行われる若衆仲間入りの祭事でもありました。
近年は過疎化の波が押し寄せ祭りの原形はだいぶそこなわれてきましたが、芦ノ尻の男子がこぞって参加し祭りの伝承に情熱を傾けています。

神面の装飾は1月7日の午後、一年間の守護を果たしてくださった古い神面への感謝の拝礼の後、道祖神碑から取りはずすことから始まります。
新しい神面は集まった注連のなかから適当なものを選んで口・鼻・目・眉、口髭、顎鬚、笠(冠)の順に装飾していきます。
更に注連でお神酒樽・三つ重ねの酒杯・肴(鯛)もつくられて供えられて神と飲食を共にします。
そして夕方迎え火が焚かれ、これを合図に盛大などんど焼きが行われます。
翌朝、厄年の者は誰よりも早く道祖神場へ輪切りにした大根や人参を歳の数だけ密かに後ろを振り向かず道々に落としていきます。
他の者たちも残り火で餅を焼いてきて家中で食べ、これを無病息災の祈願とします。

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                    昨年、出来たばかりで凛々しかった時の神面道祖神。
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                                        それから一年、集落の入り口で災難や疫病、悪霊
                                        から住民を守って戦ってきたのでかなりお疲れの
                                        様子です。
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今日は穏やかに晴れ渡り、雲一つ無い青空。
遠く北アルプスの山々が綺麗に見えます。
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                    中央は安曇野のシンボル常念岳。
                                                    ↓
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